第71回カンヌ国際映画祭で「万引き家族」が最高賞にあたるパルムドールを受賞しました。樹木希林さんは祖母・初枝を演じています。
樹木希林さんは全身ガンだと告知されていますが進行状況はどうなのでしょうか?
また、目がおかしいという報告があるので調べてみました。
樹木希林さん、網膜剥離を突然発症
樹木希林さんは2003年1月(当時61歳の時)でした。ある日突然左目が見えなくなってしまったのです。朝起きたらすでに左目が見えなくなっていてすぐに病院で検査を受けました。網膜剥離でした。
なぜ、急にそんな状態になってしまったのか?
原因究明のためには手術が必要でしたが、樹木希林さんは手術を拒否されました。
「手術をしても100%治りそうもない。今まで色々なものが見え過ぎたから」
その2か月後には左目の視力を完全に失いました。
命に別状はなく、その後もドラマ、映画、CMなど活動されています。しかし、日常生活にも支障をきたすのに、女優業をこなすには台本も読みにくいでしょうから、大変なことだと思われます。
樹木希林さんのコメント
「一瞬絶望しました。明日、死ねるわけじゃない。ずっとこれで生きていくのかと思ったら・・・。
それも人生と思いながらも、ことあるごににため息はついていました」
網膜剥離の原因とは?
網膜剥離は眼球の内側にある網膜がはがれてしまうことで視力が低下してしまう病気です。網膜がはがれても痛みを伴わないことが多いので、気が付きにくい病気とされています。
原因は加齢や糖尿病により引き起こされるもの、事故などにより頭部や眼球への物理的なショックがあげられます。
前兆として、飛蚊症や光視証、急な視力の低下などがありますが、樹木希林さんはこのような症状があったのかどうかは不明です。
網膜剥離は早期であれば95%治る病気と言われています。
樹木希林、全身ガンの告知
2013年頃に、「私は全身にガンが転移しているんです」と告白しましたが、初めてガンが発覚したのは、実は2004年なんです。網膜剥離が2003年ですから失明にガンは関係なかったようです。
樹木希林さんの全身ガン転移の状況は
2004年:乳ガン発症、2005年右乳房全摘
2008年:ガンが腸、副腎、脊髄などのほぼ全身に転移
樹木希林さんのコメント
「私の考えでは、ガンで死ぬって一番いいと思うんです。用意ができるじゃないですか。それぐらいの感じで生きています。」
「ガンはありがたい病気よ。周囲の方が自分と真剣に向き合ってくれますから」
などと、遺影の準備や荷物の整理をされたり、ガンになったことを悲観的に考えず、すごく前向きに捉えていらっしゃいます。
若い人と違って、高齢の方の方がガンの進行が遅いので、治療法が体に合えば元気でいられるのかもしれません。
樹木希林さんのガンの治療方法
何度も再発や転移を繰り返しながら、その都度特殊な放射線治療法でガンを退治しているようです。その特殊な照射船治療法とは、四次元ピンポイント照射療法とのこと。また「体幹部定位放射線治療」とか「高精度四次元放射線治療」とも言われています。
以前の放射線治療は、一定方向から均一な放射線を照射するので、ガン細胞だけをねらうことができず周囲の正常細胞にも照射されてしまいました。
そのため、なるべく正常細胞を傷つけないように、弱い放射線を何回にも分けて照射するため、長い治療期間が必要でした。
しかし、近年では多方向から照射できるようになり、さらにコンピューター制御により放射線の強度を自在に変えることができる技術も開発されたのです。
そのため、正常な細胞と複雑にくっついているガン細胞をピンポイントで照射してやっつけることができるようになりました。
樹木希林さんが治療を受けているクリニックは?
樹木希林さんが2007年から治療を受けてきたのは、鹿児島にあるUMSオンコロジークリニックです。ここでは抗がん剤は免疫力を弱めるので、使わないとのこと。
樹木希林さんは定期的にUMSオンコロジークリニックで検診し、再発が発見されるたびに、早めに四次元ピンポイント照射治療を受けてきたといいます。
早期発見のピンポイント治療は効果的ですね。
樹木希林さんが治療しているUMSオンコロジークリニックの治療法は、健康保険のきかない自由診療のため、「治療費は200万~300万円ほどかかる」そうです。





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