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藤井聡太六段が竜王戦連続昇級で七段に昇段、史上最年少

エンタメ

高校1年の現役最年少将棋棋士、藤井聡太六段(15)が18日、第31期竜王戦5組ランキング戦準決勝で船江恒平六段(31)を破り4組昇級を決めると共に「連続昇級で昇段」の規定により同日付で七段に昇段した。

史上最年少(15歳9ヶ月)で、中学生でプロになった過去5人の中でも最速の1年7ヶ月での到達となった。在籍期間は5段が16日、6段が90日だった。

年内にタイトル獲得の可能性がある棋戦も二つ残し、快進撃は止まりそうにない。
 

船江恒平六段との準決勝

角換わりと呼ばれる戦いで、大胆かつ巧みな指し回しを見せた藤井七段が72手で勝ち、通算成績を76勝12敗とした。

谷川浩司九段のコメント

七段昇段の年少記録は「中学生棋士」が上位を占める。プロ入りから4年3ヶ月、18歳11ヶ月で七段になった谷川浩司九段(56)は「私は21歳で名人を獲得したが、プロになってからトップ棋士のレベルに達するのに、早くて5年はかかる。しかし、藤井七段はこの1年で本当に強くなった。予想を超えている」と驚く。

森下卓九段のコメント

来月19日の名人戦順位戦C級1組1回戦で藤井七段と対戦する森下卓九段(51)は
「プロはリスクの高い手を避ける傾向にあるが、リスクの高い手こそいい手になる可能性がある。70点の手では大負けはしないが、なかなか勝てない。藤井七段はリスクの高い手を選んで100点を目指している」と藤井将棋の強さを分析する。

タイトルホルダーの最年少記録

タイトルホルダーの最年少記録は棋聖を獲得した屋敷伸之九段(46)の18歳6ヶ月。藤井七段はあと3連勝で秋に行われる王座戦の挑戦権を獲得する。また、竜王戦は次戦5組決勝の石田直裕五段(29)に勝てば2期連続の決勝トーナメント進出。挑戦者になって竜王を獲得すれば最年少で八段に昇段する。
 

藤井七段のコメント

今は喜びにひたるというより、5組の決勝に向けて気を引き締めたい。王座戦に関してもこれから厳しい相手が続くので、挑戦は意識していない。少しでも上にいけるように頑張りたい

船江六段のコメント

「こちらが考えていなかった手がいい手だった」と藤井七段の深い読みに感心していた。

羽生善治竜王のコメント

六段昇段から3カ月あまりで七段昇段を達成され、そのスピードに驚がくさせられています。将棋の内容も積極的な動きが特徴で磨きがかかっていると思います。

加藤一二三九段のコメント

快進撃の末の史上最年少での七段昇段、心よりお祝い申し上げます。15歳にして早くも高段者の域に達したことは見事の一語に尽きます。これからも、いまだ誰も見たことのない景色を見せてくれることを楽しみにしております。

杉本昌隆七段のコメント

師匠である杉本昌隆七段(49)がいかに早い昇段であるかを解説する。
「1年で二段上がる人はいますが、三段上がる人は私の知る限りいません。昔の飛び級みたいな形ではあったかもしれませんが、藤井七段はきちんとした昇段ですからね。私の場合、七段まで来るのに15年以上かかりました。これは遅くもなく、早くもなく、ごくごく平均的なレベルです。それを藤井七段はプロになってわずか1年半でここまで来たわけですから、比較のしようがないくらい早い――素直にすごい弟子だと思います」

 

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