9月15日に亡くなった女優の樹木希林さんに向けて、各界様々な方からコメントがありましたね。75歳で生涯の幕を引かれた樹木希林さんへの追悼のコメントを集めてみました。
9月25日から映画「日日是好日」のCMが放映されます。黒木華、樹木希林、多部美香子の初共演で贈る一期一会の感動作です。
樹木希林の“終活宣言”
樹木希林さんのこの広告好きだったなあ…。最期まで輝く人生の過ごし方は誰にも負けてない人だと思う。#樹木希林さん #樹木希林#尊敬する人 pic.twitter.com/539IT9oj68
— はんぎょじん (@nomasa15) September 16, 2018
「死ぬ時ぐらい好きにさせてよ」というキャッチコピーの新聞広告(2016年、宝島社)が、今ふたたび話題になっています。
「死を疎むことなく、死を焦ることもなく。ひとつひとつの欲を手放して、身じまいをしていきたいと思うのです」というメッセージと共に、有名絵画をモチーフにした小川の中で横たわる樹木希林。彼女は生前、たびたび自身の“終活”にふれており、最期は自宅で迎えたいという希望を家族に伝え、遺影も準備していたといいます。
日日是好日 テレビCM開始
内田裕也
「最期は穏やかで綺麗(きれい)な顔でした。啓子(希林さんの本名)、今までありがとう」
「人を助け、人のために祈り、人に尽くしてきたので、天国に召されると思う」
「おつかれ様。安らかに眠ってください。見事な女性でした」
結婚、離婚裁判、別居…。離れて暮らしながらも、妻に対する尊敬の念がにじみ出る言葉が文面にあふれた。
吉永小百合
ドラマ「夢千代日記」で共演するなど親交の深かった樹木さんは、吉永も依頼されたが、撮影のため断念した16年の無言館での成人式に来訪。自筆の手紙を約30人の若者に手渡したといい、吉永は「亡くなってから知った」と明かした。
「(樹木さんは)私、そういう(平和の)こととか関係ないというような感じだけど(違う)。映画『あん』のときもハンセン病の患者さんを思って、たくさん上映会をやって。お体の状態がよくないときでしたから、すごいなと思っていました」と称えた。
死のショックは癒えていないが、「その辺で見てるかも知れないと思うので、私もしっかりやろうと思います」と話すと、情感たっぷりに朗読を続けた。
黒柳徹子
「『徹子の部屋』にも何回も出ていただきました。変わっている方で、私も『変わってるね』ってよく言われますけど、私の比じゃないです」と冗談交じりに回想。
「昔から希林さんと組んでドラマも一緒に出ていたんですけど、隣でお化粧している時に
『あなたのご両親を写真で見たけど、綺麗ねえ。で、あなた全然似てないわね』なんてことをズバッと言えちゃう人なんです」と思い出を語った。
今年5月に「徹子の部屋」の特番で、希林さんと夫のミュージシャン・内田裕也(78)がテレビ初共演したばかり。「最高でした。当日、本当に来てくれるかなと思いましたけど、隣に座って『夫婦なのに夫婦じゃない話』をずっと話して下さいました。
2人の人間関係は、本当に希林さんは裕也さんが好きだったんだなということが分かるし、裕也さんもなんだかんだ言いながら希林さんのことがとても好きなんだな、ということがよく分かりました」
是枝裕和監督
是枝監督がスペインで開催中の第66回サンセバスチャン国際映画祭(9月21日~29日)で生涯功労賞にあたるドノスティア賞を受賞した。
アジア人初の快挙で授賞式に登壇した是枝監督は、先日亡くなった樹木希林さんを思いこのようなスピーチをした。
2年前に『海よりもまだ深く』という映画で樹木希林さんとこの映画祭を訪れることができて、とても楽しい時間を過ごして。この10年、役者と監督という関係を越えて、パートナーとして映画を作ってきた方なのですが、彼女がついこの間亡くなられてちょっとそのことが、どうしても、ついよみがえってくるので、(受賞は)嬉しいのですが、ちょっと悲しくなって泣いています、ごめんなさい」と涙のスピーチ。
「悠木千帆」(二代目)
「悠木千帆」という名前はオークションにかけられ、当初は青山にあるブティックの店主が競り落としたが、2004年に女優・山田和葉に譲り「悠木千帆」(二代目)を名乗る。
「お会いしたかったが、私が至らなかったために叶わなかった。もっと精進しろとのことだろうと思う」との趣旨でコメントしており、「悠木千帆」を譲り受けた際は希林さんと電話で話すことができたという。
『オフィシャルブログ「♪続 悠木千帆の勇気ある毎日♪」』では、9月16日に「哀悼の誠を捧げます」と題し「樹木希林さま 私にとって、とてもとても大きな存在でした。役者の道を歩む目標を下さり、俳優として進む道標を頂きました」と感謝を綴っている。
「日日是好日」の共演者、黒木華、多部未華子、大森立嗣
黒木鼻は「希林さんとお仕事をご一緒できたことはとても光栄でしたし、かけがえのない時間でした。もっと、もっと、お話ししたかったです」
多部未華子は「寒い撮影の中、樹木さんの控え室にお邪魔して、2人で膝掛けを分け合いながらお話ししたこと、忘れません」と樹木との思い出に触れ、
大森立嗣は「撮影しながら希林さんのことが大好きになっていきました。大事なことをひょうひょうと語る姿が目に浮かびます。出会えたことは僕の財産です」と感謝をつづっている。
ウエンツ瑛士
「希林さんも、(内田)裕也さんもロケも何度かお会いした。このお2人を見るといつも幸せな気持ちになる。THE芸能人。人としての魅力がとめどなくあふれている、あこがれの人」と話した。
社会学者・古市憲寿氏
「悲しいことって、笑いにはさまれた時に一番悲しく見えると思うんですね。笑いと悲しみのセットっていうのが印象深かった」と語った。
ダウンタウン・松本人志
「(希林さんと)共演経験はない。女優さんて、“年を感じさせない”というのがあるんですがこの人は“年を感じさせてくれる”というか。そういう意味では特異な女優さんですよね。
一度お会いしたかった」と悼んだ。
小孫茂(テレビ東京社長)
「私のような年代のものにとっては、非常に存在感のある、大きな大女優といってもいい、どんな映画にもフィットする演技力、人間力をお持ちの方だと若い頃そういう印象を持っている。そういう意味で、病気と戦いながら映画にもテレビにもお出ましになり、逝去されたことを本当に残念に思う。心からご冥福をお祈りいたします」
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