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ゴースト血管が危ない、その予防と対策

健康情報

全身に張り巡らされ、命を支えている毛細血管が幽霊のように消えてしまう“ゴースト血管”。
全身のあらゆる部分をむしばみ、脳血管疾患や心筋梗塞のほか認知症や骨粗しょう症などの深刻な病につながることが明らかになってきました。どう予防・対策すれば良いのでしょうか?
 

ゴースト血管とは?

非常に細くて、見ることが難しい毛細血管。「ゴースト血管スコープ」と名付けた特殊な装置で指先の毛細血管を観察すると、健康診断で異常がないという人でも1割程度に“ゴースト血管”が見つかりました。

“ゴースト血管”とは、血液が流れなくなった血管で、その状態が続くといずれ消えてしまいます。毛細血管には隙間があり、その隙間から血液成分が微量に漏れ出すことで周辺の細胞に酸素や栄養を届けています。そのため、毛細血管がゴースト化してしまうと、酸素や栄養を絶たれた細胞が死に、健康や美容に重大な問題を引き起こすことが分かってきたのです。

以前から、ゴースト化の指標である毛細血管の長さは年齢とともに短くなることが知られていましたが、個人差が非常に大きく、20代や30代の若い世代でも毛細血管がゴースト化している人がいることが分かりました。

毛細血管がダメージを受けて、血流が悪くなり血管が消えると、身体の熱を運んでいる血液が手の先や、足先など、身体の末端にまで血液を運べなくなり、人間の身体は冷えていきます。
冷えが進むと、また血流が悪くなり、新たに毛細血管が消えていきます。
そうすると、身体の血液が行き届かなくなり、ゴースト血管が増え続け全身が冷えていくようになります。この悪循環が怖いんです!

特殊なカメラで捉えた指先の毛細血管。画面中央の毛細血管がゴースト化し、消えている

認知症・骨粗しょう症のリスクを高める!?

“ゴースト血管”によってすぐに死に直結する病気になってしまうわけではありません。
しかし、最近の研究で、“ゴースト血管”は認知症や骨粗しょう症など健康長寿を脅かす病気のリスクを高めることが分かってきました。

特に脳は“ゴースト血管”のダメージが大きな臓器です。それは、毛細血管が酸素や栄養を届けるだけではなく、認知症のひとつであるアルツハイマー病の原因物質、アミロイドβの排出を担っているからです。

アミロイドβは健康な人の脳でも発生していますが、毛細血管が健康であれば、脳の外に速やかに排出されます。しかし、“ゴースト血管”になってしまうとアミロイドβが十分に排出できず、脳に蓄積してアルツハイマー病が発症・進行しやすくなるのです。

一方、新陳代謝が活発な骨にとっても毛細血管は重要な役割を担っています。骨は日々、壊されたり作られたりを繰り返して維持されていますが、カルシウムなど新しい骨の材料を届ける毛細血管がゴースト化すると骨粗しょう症につながると考えられています。

血管三大トラブル

「詰」大橋未歩の場合

脳梗塞を発症し、ろれつが回らなくなった。
その原因は、暖房のきいた部屋で長時間のデスクワーク時、水分を採らなかったこと。

「破」今の時期要注意・・・

寒暖差の激しい季節の早朝に脳出血は起こりやすい、モーニングサージ(早期高血圧)に注意です。トイレで力むとさらに危険です。

「裂」運動するときは要注意・・・

首を前傾した状態で力むと、頚椎の中を通る椎骨動脈が乖離しやすくなり危険です。

脳梗塞のFASTチェック

FASTチェックとは:「Face, Arm, Speech, Time」つまり「顔、腕、言葉、時間」です。

「F] 顔の麻痺

顔の片側が下がる
顔の片側にゆがみがある

「A」 腕の麻痺

腕が痺れたりして力が入らなくなります。
チェック方法は手のひらを上に向けて「前へならえ」をして目をつぶって5秒間維持できるかどうか。発作があると麻痺している側が下がってきます。

「S」 言葉の障害

言葉が出てこない
ろれつが回らない

「大丈夫」が「らいじょうぶ」
「保険証」が「ほけんひょー」に

「T」 時間

1つ当てはまるだけで7割以上の確率で脳卒中が見つかるそうです。この段階ですぐに受診できれば(Time)、脳血流を再開する初期治療の効果もぐっと上がります。
 

どう対策する“ゴースト血管”

まず大事なのは、“ゴースト血管”の原因となり得る生活習慣を改善することです。
中でも最大のリスクである「糖質の過剰摂取」をはじめ、「高血圧」や「運動不足」、「睡眠不足」を避けることが基本です。

“ゴースト血管”の予防に効果がある物質として、漢方薬のケイヒに含まれる成分を紹介しました。細胞レベルでは、シナモン・ヒハツ・ルイボスティーに含まれる成分でも効果が確認されています。

ルイボスティーはノンカフェインで鉄分も多く、ミネラルが豊富で血管の内側の細胞を活性化させてくれます。

日々のストレスなどで傷ついた血管は、酸素や栄養を血管から漏らしてしまいます。
でもルイボスティーを飲むことで、血管の内側の細胞「Tie2(タイツー)」が元気になり、細胞同士がくっつき、酸素や栄養を漏らさないようにしてくれるんです。まずはルイボスティーを飲んで、血管を元気にしていきましょう!

ゴースト血管を運動で解消

ふくらはぎに刺激を与えるのが効果的です。そのためには「かかと落とし」を1日30回するだけでいいんです。また、かかと落としはゴースト血管解消だけでなく骨ホルモン(オステオカルシン)の分泌量を増やし、骨密度をアップするためにも有効な運動です。

かかと落としは、かかとを上げてつま先立ちになって、カカトを落として全身に振動、刺激を与えるだけの簡単な方法です。

1.まずは、背筋を伸ばしてまっすぐに立ちます。
2.カカトを上げます。背伸びをして、つま先立ちをする感じでOKです。
3.一気にストンとカカトを落とします。頭のてっぺんまで、びーんと振動を伝えるのが大切です。

ショウガをとろう

十分な血液が流れていない毛細血管は、ゴースト化しやすいので、血流を増やすことが重要です。逆に言うと、体のすみずみまで血流をよくしておけば、ゴースト化が防げます。さらに、血流を活発にすることで、ゴースト化した毛細血管を、元の状態に戻すこともできるのです。

そこで役立つのが、ショウガです。ショウガには、ジンゲロン、ショウガオール、ジンゲロールなど、ショウガ特有の成分が含まれています。これらが、血液を固まりにくくする作用や、血流を増やす作用、動脈硬化を抑制するのに役立つ抗酸化作用などを発揮します。

ショウガをとると、これらの成分が、血液を流れやすいサラサラの状態に保つうえ、動脈のしなやかさや弾力性を保って、血流を促してくれます。すると、全身の血流がよくなります。その結果、毛細血管のゴースト化や消滅を防いだり、衰えた毛細血管をよみがえらせたりすることができるのです。

ショウガの摂取量は、特に決まっているわけではありませんが、目安として、1回5~10g程度を、できれば1日2~3回とるとよいでしょう。

毛細血管を若返らせる生活のポイント

1.ショウガを食べる
全身の血流を良くして毛細血管のゴースト化を防ぎ、衰えた毛細血管をよみがえらせるのに役立つ。

2.運動や入浴
適度な運動は血流の促進に役立つ。入浴時はぬるめの湯でじっくり温めるとよい。

3.メリハリのある生活
自律神経の1日の働きに合わせて、昼間は活動的に過ごし、夕方から夜はゆったりと休むとよい。朝や日中は太陽の光を浴びるのも大切です。

4.十分な睡眠
毛細血管が最もゆるんで血流が良くなるのは、夜間の睡眠時なので、しっかり睡眠をとること。

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