アカチエワ選手が4回転トゥループを決める動画がコーチのインスタに投稿され、注目を集めています。みごとに4回転トゥーループを決めた動画です。
コーチとはザギトワ選手のコーチ、エテリ・トゥトベリーゼさん。
ロシアメディア、ガゼータ・ルーが、11歳の女子選手ソフィア・アカチエワの特集を組んだそうです。
ロシアの新星 ソフィア・アカチエワ
アカチエワ 4回転トゥーループ動画
これはトゥトベリーゼ コーチが、指導する選手の「新しい才能」をデモンストレーションしたということです。
練習ではありますが、動画のアカチエワ選手は見事に4回転トゥーループを完全に跳んでいます。
アカチエワの経歴
アカチエワ選手は、ジュニアの下、ノービス世代。
2007年7月7日の七夕生まれ。
アカチエワ選手は2017年には3回転リッツや3回転フリップ、2回転アクセル・3回転とトゥループ連続ジャンプを習得。
2018年には3回転ルッツ・3回転トゥループの連続ジャンプをを習得、演技後半に組み込んで見事成功させています。
ジャンプだけではなく、とにかくスケーティングに伸びがあり、スピンも軸が安定しており、技術的な欠点がないそうです。
生来の身体能力が抜群に高いのはいうまでもありません。
すぐれたコーチに指導を受けているのも大きな要素です。
アカチエワ選手は、体型変化が来ても耐えうる身体能力があると言われています。
女子シニアで4回転を安定して跳べる初の選手になると期待されているそうです。
ロマン・コストマロフ氏のコメント
2006年トリノ五輪のアイスダンス金メダリストのロマン・コストマロフ氏はアカチエワについてかたっていました。
「とてもファンタスティックな少女です。その幼い年齢で彼女は難しいジャンプや連続ジャンプを跳び、難しいスピンもしている。
手足の伸びや柔軟性も素晴らしい。リンクの上で彼女からより芸術的なものと感情が出てくるのを見てみたいものです」と素質を絶賛していたことも伝えている。
昨年と今年の大会出場を比較
「セルゲイ・ヴォルコフ・メモリアル」出場
昨年11月の、全ロシアの大会「セルゲイ・ヴォルコフ・メモリアル」に出場したアカチエワはそこで2位となったが、「11歳の彼女はその時点で3回転ルッツ・3回転ループの連続ジャンプを跳んでみせた」と驚きをつづっている。
「その連続ジャンプは五輪女王アリーナ・ザギトワが跳んでいるもので、現時点で女子のフィギュアスケートで最も難しいジャンプのうちの一つとされているものだ」と秘めたるポテンシャルの凄さを伝えている。
「ロシア選手権」出場
今月行われたロシア選手権では、自己ベストをさらに更新する262.22点で2位に入ったアカチエワ。
同じくトゥトベリーゼ一門の12歳カミーラ・ワリエウには大差をつけられて敗れたといい、ロシアのジュニアからさらにその下の世代の層の厚さは驚異的だ。
2018年の動画
2019年の動画
アカチエワ選手の今後は?
アカチエワ選手は、エテリ・トゥトベリーゼ コーチの門下生。
ノービス選手がシニアまで成長するのは難しいそうですが、アカチエワ選手は、間違いなく女子フィギュアシングルの常識をひっくり返すポテンシャルを持っていると言われます。
身体能力の高い選手は、幼少期に自分の感覚で跳んで癖がつくといわれますが、適切な技術指導によって、こうした危険も回避できると思われます。
ジュニアにも上がらないうちから、とんでもないジャンプを習得しているアカチエワ選手の将来がとても楽しみでもあり、日本としては脅威でもありますね。
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