今年の夏はめちゃくちゃ暑くて、多肉植物は星になった子がたくさんいます。
今日は多肉の生産者さんから、多肉植物の育て方として夏場に受けた多肉のダメージの回復法を伺ってきました。
多肉のダメージとしては「根腐れ」「カビ」「カイガラムシ」などが主な原因となります。
梅雨時から夏場にかけて、ダメになってしまうことが多いのですが、ダメにしてしまう原因として「根腐れ」しちゃった・・・とはよく耳にするのですが、根腐れとカビでは症状が違いますので、それぞれ明記したいと思います。
多肉植物のダメージ
多肉のダメージ/根腐れ
多肉が元気がなく葉っぱが萎れてきて、水をあげても回復しない。
こんな時は根腐れが原因かもしれません。
夏場は気温の低くなった夕方に水やりをするのですが、朝に水やりして日中気温が高くなってしまったり、まだ気温が高いうちに水やりしてしまった場合、土の温度が高くなってしまい、根っこにダメージが出てしまいます。
根腐れしてしまって根っこがしっかり張っていない場合は、そのままでは復活は見込めません。
痛んだ根っこはカットし、根っこを乾かしてから植え替えしましょう。
多肉のダメージ/カビ
多肉の葉っぱの根本からぶよぶよしてしまったり、葉っぱが溶けてしまったり、葉っぱの付け根や茎が黒ずんで変になってしまったり・・・。
それはカビが原因です。正確に言うと「灰色カビ病」です。
水やりした時に、葉っぱの間に水が溜まったままにしていた場合、カビに侵されることがあります。一度カビに侵された葉っぱは回復することはありません。
Pointダメージを受けた葉っぱを取り除き、予防のために殺菌剤を用いましょう。
多肉植物のダメージ/ハダニ・コナカイガラムシ
春になり気温が高くなってくると、虫たちの活動も活発になってきます。
ちょっと油断するとコナカイガラムシの被害にあうことも。
Pointしっかりと消毒をして予防しましょう。
殺菌殺虫剤、お勧めは?
カビにもコナカイガラムシにも効き目のある使いやすい殺菌殺虫剤をご紹介します。
病気にも虫にも効果のある殺菌殺虫剤で、住友化学の「ベニカXファインスプレー」が使いやすいです。原液の薬剤を薄めてスプレーする方法もありますが、希釈率を間違えたりすると多肉本体にもダメージを与えてしまうので要注意!慣れない方は手軽なベニカがおすすめです。
自分で原液から作ると、残った場合の効果は減少してしまうので、私は全部の消毒をする時と個別にする時とで使い分けています。
スプレーのポイント
カビ予防としては葉っぱの根本の茎にしっかり液剤がかかるように、スプレーを斜めにかけるといいでしょう。
葉と葉の間にかけるには、真上からスプレーするといいそうです。葉と葉の間にしっかりかかるようにスプレーしましょう。
薬剤耐性の心配は?
同じ薬剤を使っていると薬剤耐性ができるので、薬剤は変えたほうがいいのでは?という質問に対しては、ダメになった葉っぱは取り除いてしまい、新たな葉っぱの成長を期待するので、気にする必要はないそうです。
夏場に下葉が伸びちゃった!
日当たりが悪い場所に置いてあると、葉っぱが伸びてしまいます。これを「徒長」といいます。でも、日当たりは普通にあるのに、夏場に葉っぱが伸びちゃうことがあります。
これには多肉植物の成長が関係しているそうです。
多肉植物の植え替えは、成長が盛んな春と秋が適期だと言われています。植え替える時には、根っこを切って整えるので、成長が盛んな時の方がいいんですね。
多肉植物を春に植え替えた場合と、秋に植え替えた場合では、夏になるまでの期間が違いますよね。
秋に植え替えた場合、夏を迎えた時には植え替えてからの期間が長いので、鉢の中で根が張っています。それで必要以上に成長はしないので葉っぱが伸びにくいんです。
でも、春に植え替えた場合は根っこを切って整理しているので、多肉はどんどん成長していきます。それで下葉が伸びてしまうのです。
だから、植え替えは春より秋にした方がいいと教えていただきました。
多肉植物が弱ったときはどうするばいいの?
植物を活性化させる「リキダス」を使用するといいそうです。
夏場の暑い時、冬場の寒い時など、多肉植物が弱ってしまったときにリキダスがいいのは、窒素の成分が多いからです。多肉植物は「葉っぱ」を鑑賞する植物ですから「窒素」が大事なんです。
器によって土の温度が変わってくる
夏場に多肉植物をダメにしないためには、土の温度を上げない工夫が必要です。
素焼き鉢、プラ鉢、リメ缶などいろいろありますが、やはり缶が一番温度が上がりやすいです。同じプラ鉢でも、白、緑、黒などありますが、黒は日光の影響を受けやすいので、白に比べると温度が上がりやすいです。
夏場は白い器を用いたほうが無難ですね。
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