3月20日、あさイチでは季節の変わり目の春先に注意してほしい自律神経の不調」が放送されました。
自律神経とは、呼吸や消化吸収、血圧などをコントロールしている神経のこと。
不調の原因としての首コリの解消体操もお知らせします。
自律神経とは
自律神経には、交感神経と副交感神経があり、「気温・気圧の変化」「睡眠不足」や、「人間関係」「結婚」など、さまざまな環境や、ライフステージの変化に対応して、適宜バランス良く働いていることが、健康な状態と言えます。
人はストレスを感じると前頭葉がそれをストレスだと感じ、それに対して交感神経活動が防御反応として全身に信号を伝えます。
自律神経がひとたび乱れると、めまいや頭痛・吐き気のほか、高血圧や血糖値の異常など重大な病気につながりかねない症状も出てきます。
交感神経が優位な状態が続くと
・血圧が上昇しやすくなる
・胃腸の働きが悪くなる
副交感神経が優位な状態が続くと
・倦怠感
・やる気が出ない
自律神経の不全で起立性低血圧に
自律神経が機能していないと、血圧の調節が出来ずにめまいを起こしてしまいます。
めまいは、さまざまな病気で起こる症状のため、原因が自律神経にあるとわかるまでには時間がかかる場合もあります。
脳神経内科医の朝比奈さんは、総合内科などでさまざまな検査をしても原因不明で、自律神経の病気が疑われた場合には、自律神経の機能検査を行っている脳神経内科などの受診を勧めるとのことです。
めまいを防ぐ方法
食事で気を付けること
・朝食は炭水化物を控えめにする
・熱い飲み物は冷ましてから飲む
・酒は控える
炭水化物などの糖分や熱い飲み物は血管を広げる作用があり、血圧を下げてしまうことにつながります。ソーセージやベーコンなどの塩分もカロリーもある食材を摂り入れると、炭水化物を控えめにした分をカバーすることができます。
塩分は血圧を上げてくれる効果があるため、高血圧の方にはよくないとされていますが、低血圧の方の朝食では大切な栄養の1つになります。
過敏性腸症候群の対処法は?
腸で自律神経のバランスが悪くなると、ひどい便秘や下痢になる「過敏性腸症候群」になってしまう場合があります。
特に下痢の場合は、学業や仕事がままならず、生活に支障が出る場合が多いと言います。
一度症状が出ると、「またなったらどうしよう」という不安がさらなる症状を呼び込むので、専門的な知識がある医師にかかり、悩みの症状が和らぐ薬をもらうなどして、ストレスを断ち切ることが大切です。
不調の原因は首コリだった
スマートフォンやパソコンの長時間使用が首のコリを悪くさせ血流が悪化し、それが自律神経に悪影響を及ぼしていることもわかってきました。
低周波治療などでコリをほぐすほかにも、日常生活の中で首のストレッチを取り入れたり、散歩など無理のない運動をすることが大切だと言います。
首のコリを解消する体操
首のストレッチ
頭の重みから首を開放するストレッチです。座った状態で行います。
1、両手を頭の後ろに置いて、肘を張るようにする。
2、頭を手に預けて、肩甲骨を意識して30秒伸ばす。
後ろにもたれるようにして自然に伸ばせば大丈夫でそれほど反る必要はありません。
*深呼吸をしながらリラックスをすることが大切です。
肩甲骨のストレッチ
1、手を鎖骨の上に置き、肘を水平にする。
2、肘の先を大きく前に3回、後ろに3回回す。
*クロールで泳ぐような形で行います。
首を回す体操
1、力を入れず頭の重みだけで、首をゆっくりと回して筋肉をほぐす。
*左右に1回ずつ、1周20秒が目安です。
※コリが深刻だったり、動かすと痛みの出る人は無理をしないでください。
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