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あさイチ「性ホルモン」特集~物忘れと更年期もしかして認知症?

健康情報

4月18日のあさイチでは「性ホルモン」特集の第3弾。女性ホルモンや男性ホルモンが物忘れや反抗期の感情の爆発など脳に影響を与えているとのこと。一時的な物忘れと認知症の違い、受診すべき診療科と対処法について解説されました。
 

男女ともに女性ホルモンも男性ホルモンもある

女性ホルモンは主にエストロゲンで、女性は思春期に女性ホルモンの量がぐっと伸びて更年期に下がっていきます。

男性の女性ホルモン量は生涯ほとんどレベルは変わらないとか。50歳前後は女性よりも男性のほうが女性ホルモンが増えるといいます。

物忘れが更年期症状の現れのことも

都内に住む50代の女性は、数年前からホットフラッシュ、不眠、息切れ、めまいなどの典型的な更年期症状に悩んでいましたがほぼ同じ時期から「物忘れ」が激しくなったとのこと。

最初の頻度は1週間に1度くらいだったのが、1週間に2度3度と増えていきしまいには毎日起こったといいます。

ネットで婦人科を探していると、更年期症状のひとつに「物忘れ」と書かれていたので女性はさっそく婦人科を受診しました。

血液検査で女性ホルモンの量を調べると間違いなく「更年期障害」と診断されました。

女性ホルモンを補充する飲み薬と貼り薬を処方してもらったところ、ホットフラッシュなどの更年期症状は1週間で治まり、さらに物忘れまで劇的に改善したとか。

実は、記憶力の低下も女性ホルモンの減少が引き起こす典型的な症状の1つだったのです。

更年期に物忘れが起きる理由

まず更年期症状で起こるホットフラッシュや不眠がそれ自体で混乱したような状態になり、物忘れしやすくなるという考え方。

また、記憶のメカニズムに性ホルモンが働いていますが、女性ホルモンが脳に影響しエストロゲンが急激に下がることで物忘れをしやすくなるという考え方もあるといいます。

ホルモンを補充すれば改善する?

「ホルモンを補充すれば更年期症状が落ち着いてくるのと一緒に物忘れも改善する」というのは事実ですが、乳がんの治療中や脳梗塞や心筋梗塞の既往がある方には使えない場合もあるので主治医の先生と相談してくださいとのこと。

その場合、漢方薬や抗うつ薬を使うなど、医師は患者さんに応じた治療を提案することができるといいます。

男性の更年期障害

男性の更年期障害も物忘れなどさまざまな症状が出るとのこと。一般的に男性の更年期は、元気がない、やる気がない、集中力がないなど精神的な症状が出やすいといいます。

そうすると、元気がなく集中力がない方にものを覚える作業はかなり苦痛で、知らず知らずのうちに大事なことが抜けていく。これは更年期症状の1つとしてよく出てくるんだとか。
 

物忘れ? それとも認知症?

性ホルモンの減少による物忘れなのか、認知症なのか?
番組では「物忘れ」と「認知症」の目安が紹介されました。

・物忘れは「やることを忘れる」「買った物を忘れる」

・認知症は「コンロの火をつけたまま外出」「忘れたことを忘れている」

どこを受診したらいいの?

ホットフラッシュやめまいなどの更年期症状があてはまるなら、性ホルモンの減少が原因の物忘れの可能性が高いので医療機関を受診しましょう。
・女性は婦人科
・男性は泌尿器科

更年期の症状がない場合は神経内科の受信です。

認知症は脳が萎縮してくる脳の病気ですが、更年期の物忘れは脳の障害ではありません。
認知症の方は自分が忘れたこと自体も忘れてしまっているので、ここがひとつの目安になります。

海馬で性ホルモンが作られる

精巣、卵巣で性ホルモンが作られなくなっても脳の海馬で作ることができるそうです。

海馬で作られる性ホルモンの量は卵巣や精巣のおよそ500分の1とかなり少ないですが、卵巣で作られた性ホルモンは体全体に回りますが、海馬で作られた性ホルモンは記憶をつかさどる海馬だけで使われるとのこと。

精巣・卵巣で作られるものは年齢とともにどうしても減ってしまいますが、脳で作るものは自分で意識することで量を増やせるといいます。

その方法は意外と簡単で、「読書」「議論」「運動」などで海馬を刺激することによって増やせると考えられているそうです。

「読書」ストーリーを記憶しようとすると海馬を刺激する。
「議論」興奮しながらいろんなことを考えながら話していくと海馬を刺激する。
「運動」15分から30分ほど軽い運動をすることで海馬への刺激がある。
過度な運動はストレスになり、ストレスは性ホルモンを減らしてしまうので要注意。
 

反抗期も性ホルモンが関係していた

反抗期は親から自立していく成長の過程ですが、子どものイライラや不安感が大きくなりすぎると言動が目に余ることも。場合によっては家庭内暴力や引きこもりにつながることも。

こうした反抗期の感情の起伏にも性ホルモンが関わっており、思春期に性ホルモンが大量につくられると感情をコントロールできなくなるといいます。

子どもたちを落ち着かせるカギとなるのが、脳内の神経伝達物質「セロトニン」。
セロトニンがたくさんできていると不安になってもそれを抑えてくれる働きがあるとのこと。そこでセロトニンを増やす“日常生活5か条”が紹介されました。

セロトニンを増やす「日常生活5か条」

1.朝日を浴びる

目の中に太陽の光が入ってくる環境を意図的につくる。

2.夜はたっぷり寝る

小学校6年生の場合は9時間連続した睡眠を推奨。

3.リズミカルな運動

リズミカルに筋肉を動かしているときにセロトニンが分泌。

4.セロトニンが増える食べ物

バナナは即効的にすべての栄養素をとれるのでおすすめ。

5.子供に対する接し方を見直す

子供達に悲しくなる言葉をかけられたときに真に受けない。思春期とはそういうものだと割り切る。

6.ガムをかむ

朝日を浴びている時間にガムをリズミカルにかむと脳が刺激される。

反抗期の接し方

性ホルモンのせいと割り切る

子どもが反抗的な態度をとっても、子どもの人格を否定せず、性ホルモンのせいだからしかたがないと考えましょう。

子供の言葉を否定しない

反抗的な言葉をかけられても否定せず、まずは「そうだよね」と共感してうまく導いていきましょう。

叱る基準を明確にする

子どもを叱る場合は明確なルールにのっとって行い、むやみやたらと叱らないようにしましょう。

例えば、「万引きをした」「暴力をふるった」など、絶対してはいけないことをしたときには叱ることが必要。

また、「うそをつかない」など、それぞれの家庭で絶対に守らなければいけないルールをいくつか定め、それを破ったときには叱りましょう。

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